こだわり~コーヒーが届くまで~

豆へのこだわり

生豆は「いいもの」でないとあかん

私たちの「いいもの」とは
必ずしも「輸出規格(グレード)」や「希少性」、「ストーリー性」に捕らわれているわけではありません。入荷検査において、「いつもと変わらない風味」を出せる、そんな生豆をしっかりと選ぶことを心掛けています。
時には、あえて欠点の多い豆を買い付けることも…
サンプルの段階で欠点除去をして試飲すると、求めている香りが出る。
そんな時には、輸出規格(グレード)が低い場合でも買い付けます。
代わりに、焙煎後に電子選別を通して欠点除去。出荷時には、求めている風味が出せる、私たちなりの「最高の豆」に生まれ変わります。

炭火焙煎へのこだわり

焙煎師を継ぐ

焙煎師採用は、ありません。
社内から選ばれ、異動を命じられたもの。それが私たちの「焙煎師」です。
私たちは、技術や伝統を「継ぐ」ための選択として、焙煎師の数を「3名まで」と決めています。(指導員 + 焙煎師 + 焙煎師) または (焙煎師 + 焙煎師 + 研修生)。
これ以上の焙煎師を抱えることはありません。
また、経営陣による焙煎行為も禁止されています。伝統や技術が、経営陣の一声で変わるって、怖いですよね。
伝統、技術を「継ぐ」「絶やさない」ためのルール。これも、変わらない味をお届けするためのこだわりです。

私たちの炭火焙煎への挑戦

燃料費(炭)が他の焙煎に比べて非常に高く、「火の番(焙煎師)」が付きっきり。
生産にも時間がかかり、アナログでしか対応できず、マニュアル化ができない。
誰がやるの? こんなこと。すべての豆を炭火100%で焙煎するなんて…
でも、炭火だから得られるいいことも。
炭火から放射される「遠赤外線」。焙煎の熱に加え、豆に遠赤外線が吸収される際に発熱。豆の深部と表面の焼きムラの差が、他の焙煎方法に比べ、少ないことが特徴です。
コーヒーって、温かいうちにすべて飲み切りますか?時間をゆっくりと過ごしながら飲むと、だんだん冷めてきますよね。
私たちが目指すもの、それは、温かいときもおいしく、冷めてからもおいしいコーヒー。 そこには、生産効率よりも、伝統や技術の継承を重んじる、私たちのこだわりがあります。

焙煎師という「人間」。

マニュアル化のできない炭火焙煎。
豆、気温、湿度、窯の状態…
日々、刻々と変化する環境の中で、私たちは焙煎師の「人間力」を信じています。
炭で火力を調整することは難しい。
バーベキューだって、お肉を毎回同じように焼くことって難しいですよね?
どの種類の炭を、どのくらいのサイズに割って?
入れる量やタイミングは?空気の送り込みや、排気弁の開き具合は?
焙煎師は、適した温度と時間のバランスを取るために、毎回異なる「火づくり」を行います。
また、豆の焼け具合の確認は、豆の繊維が切れる音、豆の焦げ具合、煙の色の確認も。
経験に基づく技術や伝統は、決して機械にできない「人間力」。
そこに、「信頼」が加わって、初めて「焙煎師」と呼ぶことができるのです。

鮮度へのこだわり

私たちの鮮度への挑戦

好みの鮮度は、いつ頃ですか?
焙煎直後? いやいや、少し寝かせたほうが好みだけど…
お客様のベストタイミング、お客様がお選びください。
わたしたちは、コーヒーを生ものだ、という「選択」をしています。
ほとんどの豆は焙煎後24時間以内に出荷されます。また最長で3営業日を超えると廃棄され、常に新鮮な豆をお客様へお届けいたします。
焙煎師たちは、細心の注意を払い、大量生産はせずに、小さな窯で何回も焙煎するよう心がけています。
私たち鮮度への挑戦。
それは、効率を生むことよりも、さかのぼれない「時間」づくりへのこだわりなのです。

私たちの梱包への挑戦

どの種類の豆をどのくらい必要ですか?
私たちの計量、梱包はすべて手作業で行っています。
ブレンドを含め、30種類以上あるコーヒー豆。どちらも100g単位でご注文いただけます。
たくさんのお客様からのご注文。
その種類や数量は、毎日決まりがなく、複雑多岐にわたります。
私たちは、お客様のご要望に自由にお応えするため、あえて、機械充填をせずに、手で量るという「遊び(自由)」を選択します。
減った種類を、減った分だけご注文ください。
どんなに鮮度良く私たちが出荷しても、お客様の手元の在庫が長くなると鮮度が落ちます。
お店やご自宅で、より香りだかいコーヒーをお飲みいただくために、減った種類を、減った分だけご注文ください。それが、私たちのこだわりへの評価にもつながります。